台風18号が去っても雷と雨が続いています。こんな日はずっと前に買っておいた本を読むに限ります。
本は買ってからしばらくの間は、机の棚の上にポンとおいてただ眺めていることが多いのです。

たいてい読み始めるまでにかなり時間をおきます。

「ナミヤ雑貨店の奇蹟」

一気に読み終わりました。この本は何も考えずに書店で手にとったものです。
少々腑に落ちないところもあったが、ほっこりする内容でホッとしました。

どうやら映画化されたようですね。

どの本を選ぶかはその時の気分次第なのだけど、
以前、一冊の本には衝撃を受けたことがあります。

絵の題材で季節のことを調べていたら、
古典の万葉集とか徒然草、源氏物語、こんなところもネットで調べていたのだけど
そのうちに、冬になる頃に蜘蛛が一斉に飛び立つ「雪迎え」という現象に興味を持ち、
そこからさらに調べていくと一冊の本に行き着きました。

宮本輝「約束の冬」という小説。

古い本だったのでリサイクル店に行って、その時に興味のあった徒然草や万葉集の文庫版も同時に購入して
いつものようにまぁ、そのうち読みましょうと思っていわけなのですが。

「約束の冬」この本はすぐに読み始めました。
のっけから、「雪迎え」の現象が出てくるので、ふんふんと読み進むうちに、
登場人物たちの会話に古典文学に詳しい人たちが出てきて、私が調べていたことなどを小説の中で語っているのですよ。

驚きました。

美しい日本語で季節を表す言葉。古典文学の中にヒントがあると考えていた私は、この小説をドキドキしながら読み終わったことを覚えています。

内容がどうのこうの、というわけではなく、
登場人物の会話が美しい日本語で綴られていること。品が良いのです。
日本語って本当に美しい言葉なのだ(きちんと使えばですが)。

きっちりした活字の塊である本で大きさといえば手帳くらい。その小さな中にぎっしりと並んだ言葉たちは
頭の中に色々な風景を想像させてくれて、それがまた美しく動き始める。

絵に描くとしたら、一体何枚の絵を描かねばいけないのだろう。
ひらがなは特に美しい。一つ一つの文字がひらひらと重なり合ってふわふわと積もっていくようだ。

形を見ただけて意味までも連想させる日本語は素晴らしい。

日本文学とは本当に奥の深い芸術だと心底思う。

今日読んだ本とは関係のない話ですけど。

たまには、本を一冊読み終えるって気持ちの良いことです。

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